照り返す陽の光の熱さを思う

曇りと晴れの繰り返し。時々、雨。一日中、どしゃぶりの日も。
思えば、ここ数年わたしの頭の中は長い長い雨季でした。
が、陽の光があたる日がだんだんと多くなってきたような気がします。
良いものを作りたい。自分の納得するものを作り上げたい。
それはものを作っていく上で当たり前の事であり、そうしているつもりではあるのですが、人間、どうしたって、気持ちの浮き沈みがあり、自分を取り巻く環境の中、どうにもならない時もあれば、心変わりもあります。
それでも、めげずに続けてきてよかった、と、春を迎えて、思うわけです。

目の前のことをひとつひとつ、要領悪くも片付けながら、お誘いいただいた展示会、イベントがひと段落つく夏のことを考えています。
4月からがらりと変わる生活、変化が苦手なわたしはいつ頃慣れているのだろうか、と。
忙しくしていれば、必死に追いつこうと頑張るのかもしれない、今までどおり。
でも、ふと落ち着いた時、どうなのか。
自分が何を感じ、何を考えるのか、ダイレクトに気持ちが作品に反映されてしまうからこそ、ものづくりを仕事にする怖さに怯えているのかもしれません。

紙をテーマに、というところからは離れないようにしよう、という想いは変わらないのですが、はじめは単なる素材として描いていた自分の絵を好きと言ってくれる人がいる、原画展をやらないかと声をかけてくれる方もいる。
まだまだ勉強不足で描けないものはたくさんあるけれど、4月から作家一本になるからには、少ないカードで頑張っていかなくちゃならない。
幸い、最近はじめたスマホケースやらクッションやらは、自分に合っているようで、デザインするのがとても楽しいです。
紙雑貨も含め、描くこと、作ること、使うこと、届けること。
楽しくて、良いものが生まれたら、嬉しくて。
気持ちをペン先に向けて、そこにすべてを注ぎ込んでいる間は、本当に心から幸せで。
そんなふうに、ひとりでものを作っているからこそ、自分の脆さというものを知っているし、だから今、不安になっているのかもしれません。

こんな、自分の心の中を晒すような事は普段避けているので、読まれた方はちょっとびっくりしたかもしれませんね、すみません。
本当に、自分自身の問題なので、迷ったのですが、ここへ残したことで、後で振り返り、こんなこと言ってたよなぁ、なんて、思う機会をちょっと用意しておきたかったのです。
今日出先で見たしだれ桜はまだ咲きはじめたばかりでした。
わたしももう少ししたら、前向きな花が咲き始めるかしら。
明日からは、また、作品の記事に戻りますね。
こんなわたしですが、支えてくださっている皆様が、ぱっ、と笑顔になるような、そんな作品を目指して、頑張らせてもらいます。



nem


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